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住居探しのポイント -各論 (前編)-

住環境
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前回渾身の記事を投稿したのち、しばらく魂が抜けておりました。ブログ上級者の皆様からすると拙いものですが、見苦しさを感じさせぬよう精進いたしますので、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。

前回の (総論) のおさらい

住居探しのポイント -総論-の最後をあまのは以下のまとめで締めました。

  1. まずは自分が新居に希望する要件を列挙する (現実性は度外視)
  2. 1で列挙した要件に順位付けをする
  3. 旧居から新居に持ち込む物品の寸法を計測する
  4. 2のリストをもとに不動産業者に相談し候補を絞る
  5. 4の候補物件に3のリストの物品が持ち込めるかを確認する
  6. 必要に応じて4に戻る

本記事では、上記の項目についてもう少し踏み込んだ話をしていきたいと思います。しつこくない範囲であまのの場合はどうだったか、なども触れられ場と思います。あと、総論では触れなかった内見や契約から引っ越しまでの微妙な期間についても解説いたします。

新居に求める要件リスト

「いい部屋が他の人に押さえられる前に」と考えてとにかく不動産屋さんへ向かってしまう人は一定数いると思います。しかし、総論でも書いた通り、考え無しに不動産担当者と相談するのは非常にリスキーです。自分の考えを可視化して、どういう家に住みたいかを明確にするために、「要件リスト」を作りましょう。

「不明確なお客様のビジョンをはっきりさせるのが不動産業者の役目だ」と考える人もいることでしょうが、そういう相談を延々としてきてなかなか内見や契約に至らない客は、コスパが悪すぎて担当の方から客とみなされません。さらに、意志が弱そうだと思われると、入居者が決まらない不良物件を押し付けるターゲットに選ばれる恐れもあります。総論と合わせて何回目の主張になるかすでに数えられませんが、作りましょう、要件リスト。どうしても自分の希望が分からないという方は、現在のお住まいの条件をリストアップしましょう。これがあなたの考える「当たり前の物件」であり、同じような条件の物件を探せば不満は生まれにくいはずです。

リスト作成時には以下の項目を意識して希望を挙げていけばいいでしょう (表1)。いくつかの賃貸サイトを拝見し、最大公約数的に条件をピックアップしました。漏れもあると思いますので、ワイルドカード「その他」を入れてしまおうかとも思いましたが、ちょっと卑怯かなと思いましたので、敢えて入れずに勝負です。以下、各項目について紹介しますが、知識不足で紹介できないものも多いので、そういう項目はガンガン飛ばします。 一見メリットに思えるデメリットなど、落とし穴もありますので、そういった点についても説明します。「目からウロコがはげた」と言って頂けると嬉しいです。

1. 治安

治安は良いに越したことはありません。犯罪の多い地域や公衆衛生面で問題のある土地は避けましょう。遠隔地への引っ越しの場合、どこを避けるべきかの予習が大変ですが、転勤先の方、入学予定の大学コミュニティなどフルに活用しましょう。重要なことですが、言うまでもないレベルのことですので特に太字とかにはしません。

意外に落とし穴になるのが、軽犯罪や刑法に触れないレベルの微罪を犯す人はどんな地域でも一定レベル存在するという事実です。昔ながらの住宅地で温厚な方が多い地域でも、ゴミの日を守らないで虫害や獣害 (ゴキブリやネズミやカラス) を誘因する方はいらっしゃいます。自分ルールで周りの方に言いがかりをつけるクレーマー気質の方もいらっしゃいます。

あと、高齢者の多い地域だと時間帯によっては施設の送迎や訪問診療の車両が路駐することで道が混むのは地味にデメリットと言えるでしょう。また、火元のトラブルや救急搬送でしょっちゅうパトカー、消防車、救急車が夜中近所に来るのはうるさいのでいやですよね。また、認知症に伴う異常行動や孤独から、虚偽の通報をする方もいると思います。一度深夜に消防車がスピーカーで通報者を探す呼びかけを一時間位続けた時にはげんなりしました。

また、「名門大学が多い文教地区から治安がいい」というのは完全な誤解です。経験上、傘や自転車の損壊や盗難、路上やコンビニ、ファーストフード店での迷惑行為にあったり見かけたりする機会は、そうでない物件に住んでいた時より明らかに多かったです。警察も「まあ大学生だし」「あそこの学生さんは優秀だから」と言って真面目に注意しませんし、学生も学生で「恥をかかされた」と逆恨みしてくる可能性があるので面倒です。

以上を考えると、現代社会の常識や良識が期待できる20-40代の方が多く住む地域がよさそうな気はします。それはそれでデメリットあるかもしれませんが。

2-6. 近隣の施設

買い物施設や公共施設は近い方がいいですが、最近は置き配で買い物、金融機関や役所の手続きはオンラインで…と遠いことがデメリットではなくなってきました。歩くのが苦でない人、自転車や自動車が足代わりの人は気にしないでいいのかもしれません。そういう施設が近いと、車や人が集まってうるさかったり、ごみを捨てられたりするので近すぎるのはよくないですね。

意外な落とし穴となるのは、警察・消防の近さでしょうか。都心で警官の数が多い地域だと、点数稼ぎなのか何なのかわかりませんが、夜中に自転車の一時停止違反を一生懸命捕まえようとしている警官の方を見かけることがあります。出勤・退勤時に足止めを喰らうかもしれません。

別の落とし穴として、「自然豊か」「公園が近い」というのもあります。一人暮らしの方がそういう場でリフレッシュする暇は存在しないはずですので、恩恵を受けるチャンスは限りなくゼロです。デメリットとしては、害虫や害獣のアパート (自分の部屋を含む) への侵入です。夏の夜など、外は暗くてアパートは廊下や階段が明るいことから、昆虫館状態です。ゴキブリ、ハチ、カメムシ、セミ、ガなどがたくさん見られます。いずれも厄介なので、夏~秋の外出時には撃退グッズが手放せません。おすすめ撃退グッズについてはそのうち説明したいと思います。ごく稀に、カブトムシ、クワガタムシ、カマキリ、カゲロウなど、かっこいい/きれいな昆虫に会えることがあります (フォローになってるかな?)。

7. 隣人

何気に一番大事ですが、これはどうしようもありません。そして、不動産業者さんも把握は不可能です。そのうち記事として書ければと思います。

8-9. 築年数・建材

築浅がいいとか、鉄筋コンクリートがいいというのは一般論としてあるかもしれません。ただ、鉄筋コンクリートでも湿気のせいで壁紙がはがれる欠陥住宅などはありますので、気にしても意味がないかもしれません。

10-12. 部屋の外の設備

オートロックは30年位前からちょっとお高いマンションで見られるようになった設備です。その頃の「ちょっと高級物件」も今では立派な築古物件です。うまくいけば安い物件でも玄関オートロック付きの物件を借りられるかもしれません。あまのが初めて一人暮らしをしたときはまさにこのパターンでした。Persona non grata (いろいろな勧誘) を家に上げないためには重要な設備で、先ほどの物件では入居した翌日から役に立ってくれました。ああいう人たちはいったいどこから引っ越し情報を得るのでしょうか?彼らの神様?業者からの流出?

カメラインターフォンも今ではついている物件が多いですね。ついていなくても大家さんが引っ越しのタイミングで交換してくれることもあります。ただ、家賃の安い物件に備え付けられるような画質の荒いカメラでpersona no grataを見分けるのは困難です。過剰な期待は禁物です。

宅配ボックスはあると便利ですが、家賃の安い物件で期待しない方がよいでしょう。一度だけ宅配ボックス付き物件に住んでいたことがありましたが、常にすべてのボックスが埋まっていました。物置代わりに使っている住民がいたのかなと思っています。また、入居者以外の方が業者を装って宅配ボックスをロッカー代わりに使うこともあるみたいです。10年以上前のことですが、ネットに賢い生活の知恵として紹介しているおろかものがいらっしゃいました

13-18. 物件の大まかなつくり

何階建ての何階部分なのか、角部屋か、広いのか…といった要素は一番時間がかかると思います。まず、階層ですが、できるだけ上がいいです。「実家は高層マンションの低層階だけど、上気にしたことないよ?」と言われるかもしれませんが、それは、ご実家のマンションがちゃんとした防音構造をとっているというだけです。築古で家賃が安く、あまのという住民が住んでそうな物件は、ほぼ確実に防音しっかりしていないです。あまのは現在最上階の角部屋ですが、それでも隣家のいびき、下の階の住民の掃除機、2階下の住民の玄関の開閉音を毎日聞いています。これに上階の生活音が加わるのは耐えられないと思います。低層階の場合、騒音だけでなく、防犯、道路からの音、湿気、上層階からの落下物などのデメリットもあります。月々数千円の違いで済むあれば、同じ建物内ならば条件の良い部屋にしましょう。睡眠不足やストレスで心療内科に通うよりは安く済みます

広さや間取りについては、荷物は多いのか、どんな家具を置くのか、料理はするのか…といった要因に左右されますので、「この条件!」とは言いにくいところがあります。あまのはこれまでの引っ越しでなぜか「細長い1K」にあたることが多かったので、それに慣れてしまっており、今後引っ越す際には同様の物件にすると思います。以前お世話になって不動産業者の方によると、細長物件はレイアウトが難しいのでやめた方がいいといわれました。ほかの業者さんも同じ考えならば、細長物件は人気が低く、好条件の物件を探しやすいかもしれません (私見です)

ベランダは洗濯物を干す際に主に使うことになりますが、あまのが住むような物件ですと、隣家から近すぎる、虫がくっつくなどの理由で使いにくいです。なので、洗濯物は基本部屋干しです。それでもベランダはあった方がいいと思います。その理由は、エアコンの室外機の設置場所になるからです。ベランダが無い、あるいは30 cm位しか幅がない場合ですと、アパートの外から窓の外に金具でくっつけることになります。この場合、エアコンが故障して交換となった時の工事が面倒だと思います。絶対に室内から搬入してベランダに設置する方が楽です。おんぼろアパートの場合、設置されるエアコンも二束三文の製品なので、数年間住んでいればほぼ確実に壊れると思います。あまのが住んできたアパートでも、一度は交換を経験しております。

窓の向きについては、「寝るために帰るだけの物件ならどうでもいい」と考えるかもしれません。しかし、入居者がいない間にも太陽光は室内に降り注ぎます。日照条件が良すぎる物件の場合、夏場は帰宅時に室温が40℃近くまで上がっています。そこそこのお値段のするカーテンであれば、遮音とともに遮光もしてくれますが、劇的な改善は見込めません。最近なら、IOTで帰宅前からエアコンを起動しておくという手も使えるのでしょうが、導入は簡単なのでしょうか?窓についてはあまのは失敗経験しかないので、どうすればいいのかは明言できません。ただ、軽く考えすぎない方がいいのは確かです。

最近のお部屋はほとんど洋室なので、和室を探すのは難しいかと思います。和室でなければいけないメリットは特に思い浮かばないので、普通に物件選びをすれば洋室に決まるでしょう。ただ、築古物件の場合、洋室 (和室をリフォーム) という場合が結構あります。梁のつくりとか、天井の枠とか、そういうところが和風な雰囲気を残しているので、内見の際に不動産業者の方から説明されて「ああやっぱり」と思うはずです。トイレが和式のままとかはさすがにないと思いますので、入居を回避するほどのデメリットはないと考えられます。むしろ、押し入れがクローゼットに改装されているので、収納力に優れています (押し入れには布団を収納するので、クローゼットの倍くらい奥行きがあります)。

物件内部の構造については本当にいろいろ考えなければならないので難しいと思います。一人暮らしをしている友人の意見なども聞いていただくと、ここに書かれていること以上の情報を得られると思います。じっくり考える時間を確保するためにも、お部屋探しのスタートは早い方がよいです。

19-24. 水道 / 電気 / ガス

築浅で家賃の安い物件は、多くの場合狭いので、独立洗面台は設置できませんし、台所の流しや風呂トイレもビジネスホテルのような狭いタイプのものです。これらにストレスを感じる場合は築古で安い物件の方がいいかもしれません。安い理由が違うからです。

築古物件の家賃が安いのは、ずばり古いからです。そのうえ、ビジネスホテルのような設備を賃貸物件につけるという発想が無い時代だったのか (本当の理由は不明、私見です)、風呂トイレは別でそこそこ大きい物件が多い気がします。風呂やトイレに換気扇がないとか、照明のソケットが古すぎるなど、目をむくような事実に驚かされますが、いくつかは入居後自力で解決可能です。エアコンとかも壊れれば大家さん負担で交換してもらうことが可能です。そのうち紹介記事を書きましょう。

インターネット無料だとか、オール電化とかは期待しない方がいいんじゃないですかね (適当)。

25-28. その他の要素

物件のその他の要素で、人によって重要度が変わる項目や、内見の際に忘れがちな点について説明します。バリアフリーは最近見かけるセールスポイントですね。入居中だけでなく、引っ越しや大きな買い物した際にも負担を減らしてくれるので、便利といえば便利でしょう。しかし、日常労作の負担がない=運動不足のリスクですので、あまのはエレベーター無し物件で頑張っております。これは人によって優先度が変わると思います。

駐車場・駐輪場は車を持っていない人には関係ないと思われがちですが、トラブルの温床になるので、管理が行き届いている物件が望ましいと思います。車や自転車をとめられるということは、相応のスペースがあるということです。大学や娯楽施設や飲食店が近隣にあったりすると、おしゃべりや飲食のつづきに使われる恐れがあります。そうなると、ゴミは置かれるし汚されるし自転車は盗まれるしで最悪です。また、管理されているにしても、業者ではなく大家さんの親族や知人が管理している場合、「どうして自分が親の物件の管理しないといけないんだ」と言わんばかりに入居者の自転車をかなり雑に片づけたり、損壊することがあります。家賃収入の恩恵受けてるんだからやれよと思いますがね。あまのが愛用していた自転車、あまのチャーリーは数日おきにハンドルを180度回された状態で整列され、そのせいでブレーキワイヤーが抜けまくりました。修理費用はすでに本体価格を超えています。抗議しても3か月くらいすると同じことをしてくるので、チャーリー君は現在使われておりません。

ゴミ捨て場については、実家暮らしの時にはマンションについていた方が便利だろうな、と思っていました。しかし、賃貸物件に住まうようになり、収集日を守らない方や、ゴミにたかる虫を見ると、数十メートルくらい離れていた方がいいかもしれないとも思います。粗大ごみならば収集場所とは関係なくマンションの集合入口とかでもOKですしね。

「管理人常駐」はかなり魅力的な文言です。しかし、実態は隣にオーナーが住んでいるだけでトラブルへの対処は業者に報告の電話だけして数か月放置共有部分の掃除は小学生の昼休みの掃除の方がマシということもあります。壁に書かれた「地球防衛」みたいな落書きが中途半端に残っているのは困りますよね?タワマンのコンシェルジュみたいな働きは期待できないので、これを根拠に物件の評価を挙げるのはやめましょう。

29-35. 契約関係

物件のオーナーには個人と会社の二種類があります。オーナーさんによってトラブル時の対応などに大きな差が出ますので、個人的には会社管理の物件がいいと思っています。なんというか、個人管理の物件はあからさまにオーナーファーストなので。しかし、あまのが借りるような単身者用の築古で安めの物件は残念ながら大体個人オーナーです。以前住んでいた物件では隣にオーナーの親族が引っ越してきたのですが、ベランダにタバコの吸い殻が投げ込まれるうえに、管理会社を通じて苦情を入れたら親族だから注意しないといわれました。「火事になったら困るので警察に通報しますね。」といったところ、引っ越すまではおとなしくしてくれましたし、報復はなかったのですがとてもいやな気持になりました。また、個人オーナーさんの場合、入居者の個人情報を話される恐れもあります。以前あまのの下の階に住まれてた方はかなりクレーマー気質のくせに、自分は共有部分を散らかすという困った方だったのですが、その入居者についての愚痴を聞かされたことがあります。もう少し粘れば職業とか色々聞き出せましたね。自分のことも他の入居者に話されてるかもしれないと思うとやはりいやな気持になります。

同居人やペット、楽器は主に騒音トラブルにかかわるので、条件が課されていますが、守っている方は少ないと思います。若い方が住まわれていると、居住はしていなくても、遊び場として入り浸っている可能性があります。うるさい物件が嫌な方はそれらの条件が厳しく書かれている物件がいいと思いますが、効力があるかは不明です。あまのが見た中で一番厳しかったのは、夜10時以降の出入りを禁止するというものでした。うるさい学生除けにいいとは思いましたが、さすがに仕事に支障が出ますし、ほかの条件も悪かったので見送らせていただきました。

敷金・礼金・保証人などの条件は個人の事情により希望が異なると思いますので、詳述は致しません。ただ、自分に問題がないかは必ず確認しましょう。フリーレントや入居時期については、現住居をいつ退去するのかにかかわります。二重家賃を回避できることもありますので、利用できたらラッキーです。ただ、引っ越しにはトラブルがつきものですので、フリーレントを本当に一か月家賃タダにしようとするのはやめましょう。本来二重家賃になるところを新居の方をタダにするくらいの気持ちで利用しましょう。あまのが現在の住居に引っ越したのは記録的な大雪の日でした。大手の引っ越し業者はすべての仕事をキャンセルしたようで、旧居の退去日と新居の入居日の設定をタイトにしていたら危なかったと思います。支払い方法ですが、会社管理の物件ですと、クレカを作らせてそれで自動引き落としにするということが多いです。一方、個人オーナーの場合ですと、オーナーの口座に自分で振り込むというパターンが多いです。忘れる恐れがあるのと、クレカのポイントがたまらなくて損した気分になりますが、これは仕方がないですね。ポイントがたまったらラッキーくらいに思いましょう。

旧居から新居に持ち込むものリスト、その先のこと

お部屋選びの各論、一回で一気に書き切ろうと思いましたが、やはり、どの項目も重要なのでなかなか文章が短くなりませんでした。総論はイメージが大事なので、イラストを多めにしましたが、各論は細かい事例が多く、どうしても文字だらけになってしまいました。お見苦しい個所については後日こっそり修正をするかもしれません。修正案を思いつくまでの間は先に進めていきたいと思います。

ということで、後半に続く!

2021/09/05追記: 前編・後編の二部構成の予定が、全中後編の三部構成になってしまいました。なので、改めて…中編につづく!

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