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一瞬を閃光のように生きる者共

むしさん 住環境
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ご無沙汰しております。あまのです。気が付いたら前回の投稿から2か月以上開いてしまいました。今年は梅雨入り梅雨明けや夏入りのタイミングが例年とずれてしまい、虫が大量発生しなかったので、二本目の虫の記事を書くモチベーションが上がらなかったのです…

しかし、8月になり、とうとうあまの邸にも来ました、セミさんです!この記事では彼らとの10年近くに及ぶ戦いの歴史を語りたいと思います。いろいろ試行錯誤しましたねえ…

あ、今回も写真はつけませんのでご安心を!

益虫なのか害虫なのか?

まず、そもそもセミさんは倒すべき相手なのかという話からしていきましょう。小学生のディスカッションみたいにいいところわるいところを挙げていこうと思います。

セミさんのいいところ

閑さや岩にしみ入る 蝉の声

元禄2年 (1689年) 松尾 芭蕉

説明不要なほど有名な俳句ですね。他にもこんなのがあります。

秋蝉も鳴き蓑虫も泣くのみぞ

1945年 高浜 虚子

高浜 虚子の師匠さんはの俳句たーくさん詠んでいるようです。

このような、芸術作品に取り入れられるレベルの風流さがいいところですかね?

あとは、小学生には抜け殻集めが楽しいことかな?セミさん、いいところ、俳句抜け殻集めで合計20ポイント獲得です!おめでとうございました!それでは悪いところに移りたいと思います。

セミさんのわるいところ

先ほどの鳴き声ですが、少し離れた公園や森林などからかすかに聞こえる分には風流ですが、アパートの共有部分とかで深夜や早朝に鳴かれると寝不足確定ですよね。特にあまののように風流とは無縁の生活をしている読者の紳士・淑女の皆さんはうるさいと感じる人が多いでしょう。

悪い点の二つ目ですが、飛び回ることですね。マンションの廊下などの狭いところで飛び回られると先に進むことができません。飛行速度はゴキさんのそれをはるかに上回ります。チョロQのごとく壁やあまのにぶつかってくるので恐怖がものすごいです。そしてこの時も鳴くのでうるさいです。チョロQで思い出しましたが、ゴキさんのチョロQなんてとんでもないアイテムが世の中にはあるらしいですね。怖い。

そして!最大の困るポイントは刺激に敏感なことでしょう。深夜アパートの壁に張り付いているのをやり過ごそうとそ~っと横を通り過ぎたとしましょう。

抜き足

差し足

忍び足


(いけるか?)

ジジジジジジジジジジジジジジジジジジ!!!!!!!!!!!(飛び回りながら)

ああああああああああ!!!!!

俗にいう「セミ爆弾」というやつですね。死にかけの個体が死ぬ間際にやるやつを特に「セミファイナル」というらしいですね。至近距離で暴発されるとびっくりするのもそうですが、超高速で飛び回るせいで見失う可能性があります。おとなしくなったと思ったら、

あなたの背中に!!!!!!

ということもあり得ますね。というわけで、セミさん、悪いところ合計-3,000ポイントですね。個人的にはゴキさんよりも印象悪いです。まあ、これは人間社会との距離感がつかめない残念な個体に限った話ですので、結論としては適度に距離を保ってくれれば益虫、距離感つかめないアホは害虫といったところでしょうか。

倒すためには生態を知ろう

上記の結論に従えば、アパートの壁に張り付いているような奴は害虫扱いで倒してしまって構いません。むしろ、倒さず背中に張り付いてご自宅に侵入される方が問題でしょう。さて、戦いに臨むにあたり、この害虫さんの生態をおさらいしましょう。

彼を知り己を知れば百戦殆うからず

孫子

説明するまでもないレベルで有名な孫子の兵法書に書かれたお言葉ですね。ちなみに、孫子の本名は”孫武”で、“子”は先生という意味なのですね。なので、孫子、孫子いうのは孫先生と連呼していることになります。生え際が後退しているようでそうではないあの人も孫さんでしたね、そういえば。

生物学的分類・生活史

生物学的な知識はいらなさそうですが、せっかくなので書き出してみましょう。セミは、「動物界・脊椎動物門・昆虫綱・半翅目・頸吻亜目・セミ上科」に属します。この、半翅目ですが、セミ以外にはカメムシアブラムシカイガラムシウンカヨコバイなどが含まれます。見事な害虫ラッシュですね💦ご存じの通りこいつらの口器は針状になっており、動植物の体液を吸引し栄養を摂取します。セミは樹の汁を吸うといわれていますが、稀に足に止まられたときに口器を突き立てられるということもあるらしいですよ。

セミは、卵、幼虫、成虫という不完全変態を行う昆虫です。朽ち木などに産み付けられた卵が孵化すると、幼虫はほどなくして地中に潜ります。ここから数年間に及ぶ地中生活が始まります。木の根から樹液を吸ってゆっくり成長しますが、地中にはモグラなどの天敵がいるほか、冬虫夏草などの菌類で死に至らしめられるケースもあるようです。漢方薬や四川料理などで有名ですよね、冬虫夏草冬虫夏草の菌をそこら中にばらまけばセミを根絶できるのでは?と思いましたが、誰もやっていないということは非現実的なんでしょうね。

セミの終齢幼虫がこれらの危険から無事逃げることができると、晴れた日の夕方に地上に這い上がり、羽化します。成虫の寿命は古くは7日程度と言われておりましたが、これは、飼育下ではこれぐらいということで、自然では1か月程度生きる個体も確認されているようです。つまり、寿命を根拠に情けをかける必要はないということですね。

正の走光性

なぜセミ深夜の築古狭小アパートの壁にとまっているのでしょうか?その答えは走性にあります。走性とは、物理的あるいは化学的刺激に対して生物が近寄ったり離れていく性質のことです。見出しの走光性は、光に対して近寄ったり離れていく性質のことで、正の走光性と言えば光に近づく性質、負の走光性と言えば光から離れる性質ということになります。夜の外灯の周りをが飛び回るのは正の走光性よるものです。のほかに、ハエカメムシハチセミなどは正の走光性をもっています。季節によって差はあるものの、いずれも深夜のあまの邸でお目にかかります。

当然、アパートの共有部分を消灯してしまうと暗くて帰宅できませんが、外灯のスイッチが手動であれば大家さんや管理会社さんに事情を話して許可をとって、なるべく消灯するというのは一つの手だと思います。焼石に水かもしれませんが…

走光性と一口に言っても、光にはいろいろな波長のものがあります。多くの昆虫は紫外線に対して走光性をもつので、紫外線領域の波長をほとんど含まないLEDであれば、従来型の蛍光灯と比べて昆虫を寄せ付けないことが期待できます。これも大家さんや管理会社に打診してみる価値はあると思います。

鳴き声についてあれこれ

セミとのバトルに直接関係するかと言われると微妙なところですが、せっかくなので、鳴き声の仕組みにも触れておきたいと思います。

コオロギなどは翅を震わせて鳴くことで有名ですが、セミは違います。ネットで調べるとヤツらの腹部の断面図が出てきますが、ヒトの声帯そっくりです。実際音を出す仕組みもヒトの声帯と同じで、筋肉で鼓膜(人の場合声帯)を震わせ音を作ります。作られた音は共鳴腔となる腹部の空洞で増幅されてあの音が出るわけですね。

なお、ネットで調べると飛ぶときには鳴かないと書かれていますが、上述のセミ爆弾セミファイナルに際しても音を立てまくる描写はありますし、実感としても鳴いている感じがしますので、飛翔筋と発音筋は干渉しないと考えられます。

あ、どうでもいいので書くの忘れましたが、鳴くのはオスだけで、目的は主に求愛らしいです。種を超えて中年男性相手に求愛してんじゃねーよ

役に立つ武器・立たない武器

あまのはこれまで10年近くセミとのバトルを繰り広げてきました。最初は毎晩バトルが発生するなどとは思わず、自分の部屋にダッシュしたものです。しかし、毎晩最低3匹、最大6匹を相手にすることになり、戦いを決意しました。しかし、数も多いし動きも三次元的で、最初の三年くらいは毎晩かなり苦戦を強いられました。しかし、一日平均4匹程度を三か月間、それを数年間続け、概算でトータル2,000匹以上のセミとのバトルを繰り広げました。今ではそれほど息を切らすことなく勝利を収めております。その際使用した武器の数々を紹介しましょう。

木の棒

引っ越して初めての夏、あまのが最初に手にしたのは、建築中だった隣家に落ちていた建築資材の破材です。心を無にして、相手の邪悪な毛配を感じて…叩き込む!

結果は言うまでもなく失敗です。めちゃくちゃな方向にめちゃくちゃなスピードで飛びまくるセミを捉えられるはずもありません。少年時代にはまった漫画の影響を受けすぎですね。

電撃ラケット

点の貫通力ではなく、面の破壊力!ということで次に試したのは電撃ラケットです。その名の通り、電撃を流すことによって力学的・電気的に虫を攻撃できるというものです。上記の木の棒に比べて面積が大きくなるので、かなり楽に退治できます。また、ハチなどの他の害虫にも有効です。コバエ小さいガなら、触れた瞬間に蒸発します。ゴキブリの場合、倒すことはかないませんが、上からそっと置いてやれば動きを妨げられますので、そのすきにスプレーで安全に殺虫できます!

ただ、手すりや壁にぶつかって壊れてしまうので、1シーズン保つか微妙なところです。あとは、ガンガンぶつけるとセミ以上にうるさいので、隣人から怒鳴られる恐れがあります。ご利用は計画的に。商品としては、以下のものを利用したことがあります。電撃の強さは正直あまり気にしていません。

殺虫スプレー

電撃ラケットの導入により、接近戦を制したあまのであったが、連日の深夜のバトルにより心が擦り切れ、頭部の尊厳も徐々に失われていった…などということは、まるでなかったですが、ラケットの届かない天井付近やぶつかると危ない蛍光灯付近を飛び回るやつらには相変わらず苦戦を強いられました。また、時折遭遇するゴキブリに対するメインウェポンにはなりません

そこで、上でも述べたように、電撃ラケットに加えて殺虫スプレーを使用することにしました。射程距離があった方が有利に戦えるので、前の記事でも紹介したハチノックを使用しました。スプレー噴霧に耐えかねて逃亡すればヨシのたうち回っていれば電撃ラケットで叩いてヨシですね。

忌避剤

殺虫スプレーを採用し、遠距離戦も制したあまのだったが、年の1/4をこの不毛なバトルに費やすことにむなしさを感じていた…どうにか、お互いの生活圏を区切ることはできないかと考えた。

セミは~外!

とばかりにいくつかの薬剤をスプレーでアパートの廊下や階段の壁に噴霧しまくりましたが、あまり効果はありませんでした。木酢液はトイレの消臭に、ハッカ油はゴキブリの忌避剤に、それぞれ役立っているので損はしていませんが、防セミの忌避剤はいまだ見つけられません。海外では高濃度のディートなる薬物がよくつかわれるそうですが、日本では入手困難です。何かいい薬を知っている方、いらっしゃいましたらおしえてください。

終わりに

ゴキブリに続き、セミについて力説していたらまたしても精神的にも消耗してしまいました。

ということで、他の害虫についての説明は次回に回させていただきたく思います。ご理解とご協力のほどよろしくね♡

おれたち人間に比べたら お前たちセミの一生なんてどのみち一瞬だろう!!?
もがきぬこうが 結果は同じだ!!!
一生懸命に生きる?
残りの命が1週間だって1か月だって 同じ事だっ!!!
一瞬・・・??だけど・・・閃光のように・・・???
ミンミンミンミンうっせえんだよ!!!
それがお前たちセミの生き方だって???
知ったこっちゃねぇんだよッ!!!
このバッカヤローッ!!!!

次回を乞うご期待!

次回を乞うご期待!

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