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男の子は武器が好き

Wakizashi 工作
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男児のいらっしゃるおうちのママさんパパさんからよく聞く話↓

「教えたわけでもないのに、戦いごっこするようになった」

同意していただける方、結構多いんじゃないでしょうか?今日から数回は珍しく趣味の話をしたいと思います。

刀剣の魅力に取り憑かれた少年の末路

※イントロが長く続きますので、さっさと作りたい方はここをクリックしてください。

幼児期から戦いごっこに明け暮れ、その流れで小中高大さらには就職後から薄毛中高年期の趣味がモデルガンとか武器を使うバトル漫画やアニメ、ゲームというパターン、あると思います。

あまの薄毛にこそなりませんでしたが、剣とか刀とか今でも大好きです。自分の頭髪とは違って薄い刀身、自分の頭皮とは違って輝く刃、刃のカーブの美しさ、柄など刀身以外の部分の装飾など、魅力を挙げるとキリがありません。子供のころはゲームの攻略本の武器のイラスト見るのが大好きでしたね。〇十年前のゲーム内では表現できないディテールがしっかり描きこまれているんですよ。

↑この聖剣伝説3、最近リメイクされたようですがリメイク前とではだいぶグラフィックのテイストが違うようですね…ネットでプレイ動画を見てかわいい感じにリメイクされたキャラクターにびっくりしました。

さて、多くの子供たちがゲームそのものを楽しむ中、あまの少年は攻略本の武器の再現に勤しんでおりました。当時通っていた学校の工作室の床にはなぜかアルミの針金(Φ2mmくらい?)の切れ端がよく落ちていました。アルミ製なのでよく曲がって面白いので、掃除の時間に回収して遊んでいたのですが、ある時、ペンチで簡単につぶれることを発見しました。つぶして平たくして、形を整えれば剣の柄と刀身ができるわけですね。さらに、道に落ちていたビーズとかを接着剤でつけてやれば、上記の攻略本のような美しい剣のミニチュアができてしまうのです。簡単なナイフからヒルトのついたサーベル柄の形が特殊な架空の剣など沢山作り、学習机の中に封印したのはいい思い出です。先日実家に行ったらまだ残っていて感動しました。

さて、そんなあまの少年はそんな豊富な刀剣創作意欲豊富な頭髪を残し成長し、衰えていきました。年を取ると刀剣の知識工作技術行動力が身につくので(経済力は全然ですが)、やることもだんだんエスカレートしていきます。最近とうとう実物大の模造刀の作成に手を出してしまいました

昨今の日本刀ブームについて

鬼滅の刃BLEACH刀剣乱舞るろうに剣心などなど、日本刀が出てくる漫画、アニメ、ゲームが大人気ですね。昔と違って海外にも容易に文化を発信できるので、海外の方にも日本刀に興味をお持ちの方は多いようです。

この日本刀ブームの影響が大いにあると思いますが、you tubeでも日本刀作成動画が多く公開されています。国家資格をお持ちの刀工の方が作刀したり解説している動画もありますし、素人の方が模造刀を作られている動画もあります。また、動画以外にもwebサイトで日本刀の解説をしているものがかなりあります。最近では、高校生が木製の日本刀作ってコンクールに入賞したのが話題になったりしています。こういうのをみて、「実に面白い。私もやってみよう。」と思った方、結構いるんじゃないでしょうか?

作る前に

日本で暮らしてこられた方ならば、時代劇などを通して「日本刀」についてのイメージは何となく持っていることでしょう。皆さんは水戸黄門の役者さん、だれが好きですか?あまの東野 英治郎さんが好きです。一件落着シーンの笑顔が素敵ですよね。いつか印籠も作りたいな…

すいません、本題に戻ります。日本刀の「片刃で~反ってて~グリップがひし形の模様で~」という大まかな構造は知らない方の方が多いでしょう。しかし、切羽鯉口目貫目釘栗形などの細かい部品の名前出されると頭の中が「????」になる方が多いんではないでしょうか?また、柄糸の巻き方など、作製の工程を知らないとどうやってその形にするかがわからないでしょう。

あまのは知り合いの事業所移転の際に出た机や机の上に敷く保護材のプラ板などの廃品を譲り受けた際に日本刀づくりを着想したわけですが、作刀にあたりネットでお勉強をたくさんすることになりました。これから作刀にチャレンジする方の苦労を減らせればと思い、今回記事を執筆する運びとなりました。

本物の刀を作る際には、一人で作るのではなく、以下の専門職の方が分業して作られます。

  • 刀匠あるいは刀工:刀身を作る職人
  • 彫師:刀身に彫刻を施す職人
  • 研師:刀工が打った刀身を磨く職人
  • 白銀師:鎺をつくる職人
  • 金工師・鍔工師:鍔、目貫、小柄、笄などの刀装具をつくる職人
  • 鞘師:鞘をつくる職人
  • 塗師:鞘に漆塗りを施す職人
  • 柄巻師:柄に柄糸を巻く職人
  • 拵師・柄前師:刀身以外の複数のパーツを制作・組み立てする職人の総称

※正確な定義について自分なりに勉強したつもりではありますが、万が一不正確な記述がありましたら申し訳ありません。

趣味といえどもそれを全て一人でやるのですから、大変なものであることはご覚悟を!あと、起床後や就寝直前など限られた時間でのみ作業すること前提にすると、考える時間や試行錯誤の時間込みで半年くらいかかります。労力も結構なものです。当サイトを参考に作刀して間に合わなくてもあまの一切の責任を負いませんのでご了承ください。オリジナルにこだわらず、手っ取り早くかっこいい刀が欲しいという方はネットで比較的安価かつクオリティの高い模造刀を購入できますので、そちらをご検討ください。

作る刀の種類

「刀作るぞ!」となった時にまず必要なのは完成品のイメージです。刀に限らず工作をするときには「こんなのが作りたい」というイメージがある程度必要ですよね?刀の場合は、「これくらいの長さで、これくらい湾曲していて、鍔はこんな形で、鞘はこの色で…」などのイメージはすぐにできると思います。

完全にオリジナルの刀を作る場合は気にしないでもよろしいですが、ある程度のリアリティを持たせたい場合は、日本の刀剣の種類や歴史についても知っている必要があります。太刀拵えの刀を佩く(刃が足側を向く)のではなく差して(刃が頭側を向く)いたり、忍者刀のような完全な直刀を差してしまうと後々違和感に悩むことになるでしょう。そうならないように、自分が作る刀は以下のどれに分類されるかをまずは考えましょう。

上古刀

奈良時代以前に作られた両刃の直剣のことを上古刀と呼びますが、さすがにこれを作ろうという人はいないと思うので、詳述は致しません。資料も多くはないと思います。

太刀

平安時代~南北朝時代には、長さが80cm位で反りが大きい(大きく湾曲した)刀が用いられました。これを太刀と呼びます。それよりも長い太刀は大太刀といいます。短いものは小太刀です。あ、南北朝時代までとは書きましたが、それ以降も権威の象徴などとして用いられてきました。このため、現存の太刀の拵えは華やかななものが多いです。あと、平安太刀などは柄糸が無くて鮫皮が剥き出しなのも特徴ですね。

太刀は、帯に差すのではなく、鞘に付いた帯取りというパーツに太刀緒あるいは佩き緒という紐を通して腰に固定します。この時、刃は足側を向きます。高校数学でいうところの下に凸の曲線を描きます。

なぜこの向きなのかというと、逆向きだと馬に跨った際にお尻を叩いてしまうからという説が有力です。大太刀の場合はかつぐこともありますが、フィクション作品でよくあるような利き手側に柄がくるのではなく、利き手の逆側に柄がくるようにかつぎます。そうでないと抜刀できないからです。なお、Bleachに出てくる子供隊長さんは利き手側に柄が来ていますが、彼が抜刀する時には鞘が弾け飛んでいる(融解している?)描写があるので、彼のケースでは問題ないのでしょう。同じように刀を担ぎたい人は霊力を高めることから始めましょう。

太刀の装飾ですが、前述のとおり一般的な打刀のそれと比較して複雑で華やかなものが多いです。したがって、自作するハードルはかなり高いといえます。あまのはいつかは太刀を作りたいと思っておりますが、しょっぱなからチャレンジする勇気はありませんでした。

打刀

室町時代以降は、馬上で太刀を振るうのではなく足軽を大量動員した徒戦(かちいくさ:徒歩での戦い)の機会が増え、太刀より短く(60~70cm程度)で軽量の打刀が用いられるようになったといいます。装着する時の刃の向きが太刀と逆になっているのは、抜刀のしやすさからその向きになったようです。江戸時代に大小二本差しが武士の正装となり、幕末動乱期の剣士の活躍もあり、現在では「日本刀といえば打刀」という図式が完成しております。

大量生産だからなのか、動乱期に使用されたからなのか、太刀と比べると刀装具は簡素なものが多いです。だからといって美しくないなどということは、まるでないですが。鍔や目貫、小柄、笄などの細かさは太刀にも引けを取りません。

脇差

太刀や打刀といったメインウエポンの対となるサブウエポンとして差し添えされた30~60cmの刀を脇差と呼びます。身分による帯刀の可否、屋内でも差せるかなどというルールやマナー的なことを抜きにすれば、短い打刀と考えてよさそうです。あまのがつくった最初の一振りは脇差でした。この記事のアイキャッチの刀がそれです。自慢したいのでもう一回貼っちゃいます↓

Wakizashi

短刀

30cm未満の短い刀は短刀に分類されます。懐刀匕首守り刀などが該当します。打刀や脇差を作ろうとすると、どうしてもプラスチックや木材などの材料に余りが出るので、それを利用して作ることができます。鍔のない匕首拵えのことが多いようです。

刀身の構造

本物の日本刀を作る際は、刀身にあわせて柄や鞘を作成します。刀身の寸法が分からないのに他のパーツは作れませんからね。模造刀作成時もまずは刀身を作成します。本記事の執筆時には脇差が完成し、打刀が作成中でした。以降の記事ではこれらの作成中の写真を必要に応じて提示致します。

日本刀の刀身は、柄などの拵え一式を装着した際に見える部分の他に、柄に埋もれる茎(なかご)と呼ばれる部分があります。実際の刀では茎が短いものも多く存在しますが、模造刀の場合ですと強度的な問題で長めのデザインにした方が良いと思われます。茎には、柄からの脱落を防ぐ目釘を通すための目釘穴が開いています。あまのは長めの茎に目釘穴2か所の設計にしております。茎の刃先側には鎺(はばき)という鞘と刀身を固定するための金具が装着されます(左図の段階ではまだ作られておりません)。

といったパーツの名前は既に知っている方が多いでしょう。「峰打ち」の峰です。刃と峰の間の部分を鎬(しのぎ)といいます。禿げしく争うことを「しのぎを削る」といいますが、これは、もともと鎬が削れるほど刀を打ち合う様子に由来する慣用句です。刀身の幅に対する、刃、鎬、峰の割合がおかしいと作画崩壊刀になってしまいます。反りの深い部分とかは特に狂いやすいですので注意が必要です。反りといえば、作刀された時代や製作地によってどこで深くなるかが異なるようですので、リアリティを追求する方はよく調べましょう。一般的な傾向として、新しいものは反りの中心が切先側にあるみたいです。

切先の形は刀身のイメージに大きく影響します。個人差はありますが、鋭い方が美しいという印象を与える傾向にあるようです。新しい刀では切先が鋭い傾向にあるようです。かといって、鋭すぎてふくらが直線的なのもよくないですので、何パターンか設計するのがいいと思います。

刀身の作り方

作る前に法律関係の確認を

設計の知識が得られたところでいざつくらん…その前に、確認しないといけない超重要な法律があります。その名も、

銃砲刀剣類所持等取締法!!!!

略称の銃刀法の方で親しまれて(?)いますよね。これによると、模造刀も規制対象になっております。コスプレが趣味の方がネット上で違法でないか心配だと相談しているのを見かけました。また、そういった相談が多いのか、弁護士事務所のwebサイトでも詳しく説明されているものがありました。弁護士さんならともかく、素性不明の方が無責任に回答している質問サイトでは根拠不明の断定型でおかしな主張をしているものもあり、読んでいて結構不安になりました。

こうなると、自分で調べた方がいいということになりますよね?最近ではネットで法令検索できるサイト(e-Govというのもあり、本当に便利な世の中です。ちゃんと最新情報に更新もしてくれますし安心ですね。以下に調べた条文をそのままコピペします。

(模造刀剣類の携帯の禁止)
第二十二条の四 何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、模造刀剣類(金属で作られ、かつ、刀剣類に著しく類似する形態を有する物で内閣府令で定めるものをいう。)を携帯してはならない。

銃砲刀剣類所持等取締法

「金属でつくられ」なので、プラスチックなら問題ないですね。ただし、銃刀法とは別に気になることがありました。いくつかのwebサイトでプラスチックの刀でも「軽犯罪法に抵触するかもしれない」という記載がありました。こちらも先ほどと同じ法律の条文サイトで検索しました。その結果をコピペします。

第一条 左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
 正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者

軽犯罪法

「その他」とか「ような」とか具体的でない記述が多く、この法の運用は判断する人の裁量に任されている印象を受けました。あと、「隠して携帯」という条文も難しいですね。袋に入れるのはアウトなのでしょうか?むき出しで持っていたらそれはそれで通報や職質の対象になりそうですよね。ネットで調べたら警察官に「形がわからないケースに入れるように」と法律と真逆とも解釈されうる指導を受けたなんて記載もありました。まったく同じ方法で携帯してもセーフになったりアウトになったりする可能性があります。なので、プラスチックの模造刀でもお家で鑑賞するだけにするのが一番です。

※法改正があると事情は変わってきます。本記事は2023年10月時点の情報です。

材料・道具・方法

プラ板に設計線を描こう

さてさて、ようやく作刀です。金属がアウトなので材質は木かプラスチックの二択になりますが、木製の模造刀も言ってしまえば木刀の一種なので上述の「生命を害し~」に相当すると判断されるかもしれません。あまのは刀身は6mm厚のプラ板で作成いたしました。これ、結構柔らかいので72cmのあまの工房製打刀刃を水平に構えると先がでろーんと垂れます。多分思いっきり振ると茎の付け根で折れます。観賞用なのでそれで充分ですし、軽犯罪法に触れるリスクも低減するからこれでいいかなと思います。

プラ板にもいろいろな種類があります。アクリル製、ポリスチレン製、PET製、ポリカーボネート製、ポリプロピレン製、PVC(ポリ塩化ビニル)製などがあるでしょうか。あまのが使用しているものは自分で購入したのではなく、廃品利用なのでどれかは分かりません…ネットで調べた性質が合致することから、PVC製ではないかと推察します。あと、このプラ板はもともと机のシートとして使用していましたが、PVCの板材は机サイズだと数千円で手に入ることから価格面でもPVCの可能性が高いといえます。机サイズのプラ板なら刀10本作れるかな~

なお、素材が硬いほど良いかというとそんなことはなく、硬すぎると後述の加工過程でヒビが入って一瞬でダメになるケースがあります。また、設計線などを消すためにアルコールを使うことでケミカルクラックが発生することもあります。コロナ対策で透明プラ板(おそらくアクリル板)を利用したパーテーションがいたる所で見られるようになりましたが、ヒビが入っているのはひょっとしたら転倒などではなく、アルコール消毒のせいかもしれません。購入時には材質に気をつけましょう。

刀身のデザインは、「美術の成績が優の方」なら直接プラ板に油性ペンで描きこみましょう。左利きで髪の毛パクっとする癖のある方も直でイケます。それよりも下の成績の人はネットで画像をダウンロードし、実物大に印刷したものをプラ板の下に敷いてトレースしてください。茎はあとから切って短くしてもいいので、長めに設計しましょう。

刀身を切り出そう

設計線が描けたらプラ板から刀身を切り出します。切り出しに使えそうな道具いくつか試しましたが、が一番でした。参考までに、各種道具と切削効果の結果を以下に示します。

  • ハサミ:6mmは厚すぎてムリ。一応刃は食い込む。
  • カッター:6mmは厚すぎてムリ。何回も同じところを切らないとダメ。
  • 鋸:ちゃんと切れる。ただし、曲線は無理。刃こぼれにも注意。
  • ルーター:削ることで切断はできる。ただし摩擦熱で切断面が融解してでこぼこになる。
  • 半田鏝:一般的な商品の出力では意外と融けない。

使用する鋸ですが、ネットで「プラスチックを切れる」ものを検索すると、廃棄物を細切れにするためのものがヒットします。刃は硬いのでしょうが、一個一個の刃が大きすぎて工作のような細かい切断作業には不向きです。刃の細かい木材や竹材用の鋸でプラスチックも切れるものを選んでください。切断する時は、日本刀はカーブが多いので、鋸で複数回に分けて切り出します。鋸を反らせて無理やり曲線にしようとすると、破損の原因になります。数ミリのでこぼこは紙やすりで均しましょう。金属製のやすりでも削れますが、小さいものでやるとかえって凸凹に仕上がるので、紙やすりでやった方がきれいに仕上がりやすいです。

切り出すだけでも結構な力と時間が必要です。紙やすりの仕上げも大変ですが、後の作業をスムーズに行うためにも手は抜かずにしっかりやりましょう。あまのが切り出した直後の打刀の姿を参考に示します。

刃と峰をつけよう

切り出しただけだと刀の形をしたただのプラ板です。刀らしくするために、をつけます。前述のとおり、刃と鎬と峰の幅は大事なので、やはりまずは設計線の描画から始まります。また、刃や峰が差し表や差し裏に偏ってしまうといけないので、プラ板側面の真ん中に目印の線を引いておきましょう。あまのが打刀を作成した時の設計線を提示します。柄の中に隠れてしまいますが、茎の刃側も刃と同じ傾きで削りましょう。そうしないと、厚みが急に変わったところ(=刃と茎の境目)に力が集中して、すぐに折れてしまいます。側面の写真は撮っていませんでしたが、実際には6mmの薄い板の真ん中に細ペンで線が引いてあります。

描記した設計線に従い、斜めの面をつけていきます。上記の刀身の構造図を思い浮かべながら削り出します。削り出しには最初は紙やすりを使っていましたが、時間がかかりすぎて心が折れました…

あまのの親族には歯科医師がおり、仲良くさせていただいております。経営されている歯科医院も見せていただいたことがありますが、技工士さんの作業スペースもありたくさんの機械がありました。椅子に座って治療を受けているだけでは見ることのできないものがたくさんあり、説明してくれました。いろいろな形のドリルの先(ビット)がありますが、それぞれ用途が異なるようです。それらを適切に用いてかぶせ物の金属入れ歯のプラスチックを削るんだそうです。

ん?今プラスチックって言ったか?DIY用のドリルを使えば入れ歯削るのと同様にプラ板だって削れるんじゃ?天啓✨)

天啓を受けたのち、DIY用のドリルも高額ですので、紙やすりで少しずつ削りながら買うべきか買わないべきか、買うならどれがいいかを数日間考ました。数日削ってもあまり作業が進まないことから買ってしまいました!多分、歯科用の専門の機械の方が性能はいいのでしょうが、ビット1本で倍くらいするようですので、あまのはこちらを使用しています。

これらを用いて、峰と刃をつけていきます。強く押し付けると融けたり焦げたりして台無しになるので、早い回転数でソフトタッチでやりましょう。ついでに目釘穴も開けちゃいましょう。これで大体の形はできますが、凸凹やささくれが存在すると思いますので、上述の紙やすりで磨いて整えます。紙やすりだけだと細かい傷が残ってしまうので、耐水ペーパーで仕上げます。

ここまでやると、以下の写真の状態になります。刃と鎬の境目のインクはアルコールでふき取りましょう。ここでアルコールを使用するため、耐薬性の低いプラスチックは作刀に不向きです。

きれいに磨けた刀身も、目に見えない細かいゴミや皮脂がついており、それらは塗装の邪魔になります。台所用の洗剤などで結構ですので、よーく洗いましょう。乾いたら塗装の時間です!

ここに至るまでにいろいろ材料を買い足して段ボールがたまっていると思います。段ボールは塗装時の下敷きとして有用ですので、常に何枚かストックしておきましょう。

塗装には、あまのアクリル塗料を用いています。これについては特に下調べをせずにやってしまったので、もっといい方法があるかもしれません。銀色が基本ですが、全部銀にしてしまうとのっぺりした感じになってしまうので、鎬は黒にしました。峰は黒でも銀でも違和感無かったですね。一度の塗りでは平坦な形に見えますので、ハゲハケで薄く何回かに分けて塗りました。その結果が刀の構造の写真ですね。黒はたくさん使うので、大容量のモノがお得です。

刀身つくるだけでも社会人だと二週間くらいはかかってしまいますね~効率化を追求していきたいところです。

参考にした/勉強になるwebサイト

あまのの未経験の作刀がどうにかこうにか達成できたのは、以下のような大変勉強になるwebサイトのおかげです。関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

太刀 – Wikipedia

打刀 – Wikipedia

脇差 – Wikipedia

短刀 – Wikipedia

e-Gov法令検索

刀剣・日本刀の専門サイト「刀剣ワールド」 (touken-world.jp)

“刀都” 関市産の居合刀をお届け – 刀部 かたなべ 日本刀の拵と居合刀の製作・販売 (katanabe.com)

【作画資料】日本刀の種類や構造・描き方 | イラスト・マンガ描き方ナビ (clipstudio.net)

~ テント裏工房 ~ (fc2.com)

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました!

次は切羽を作ります。気分は白銀師?金工師?乞うご期待!

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