玉頂のごとき日輪きらめき渡り、暑さ堪へがたくして、久方ぶりにもの書き記す。(お空に彡⌒ミ✨がいて暑かったので久しぶりの投稿です♪)
捨てる髪があるなんて、あんたがうらやましいよ
「はい、え~、前回は~」授業の出だしが決まってる先生いましたよね、中学とか高校の時。さて、前回、ではなく前々回あまのは言いて曰く、キーボードが逝ったので汚いキーボードを譲り受けたと。
情けは人の為ならずといいますが、本当ですね。一度施しを受けることを覚えてしまうと、またジャンク品放出してくれないかなぁなどと期待してしまいます。とはいえ、前回頂いたのはジャンクどころかスクラップでしたし、個人宅から質のいい掘り出し物が出てくるなんてことは通常あり得ません。
ところで、あまの邸には10年前のMacbook Proが安置されております。OSの更新もできなくなり、ストレージは何と驚きの128GB!ですのでとても使えたものではありません。ただ、こんな骨董品ではありますが、使用頻度が高くないのでとってもきれい✨です。リサイクルショップで買いたたかれるのは忍びない…などと考えているうちに熟成されてしまったのです。
今年になって10年が経過し、そろそろこのApple神に見放された相棒をどうにかしようと重い腰を上げたわけです。
「よっこいしょういち!」ってね!
この機内に、拾う髪様はいらっしゃいませんか?
あまの相棒をどうしたら救えるのでしょうか?売却はデータ消去に自信が無いのでなしとしました。OSの更新をしないでカクカクのまま使うのもなしですねー
・・・そんな無い無い尽くしで人生どうにかなると思っているのか、などとお説教を受けそうですね。
はぁい、なりますねぇ。
ー本ブログの熱心な読者の皆様は知っていらっしゃいますか?神(ここではWindowsやMacなどのOSの意)に見捨てられた高齢PCを拾う神、その名もLinux神をー
多神教としてのLinux教
Linuxとは、WindowsやMacといったOSのひとつです。…OSってなんどすか?っていう人いますか?オペレーティングシステムの略ですよ~ …オペレーティングシステムでピンとこない人にはなんと説明したものか。パソコンを動かす指示の仕様みたいなもんです。
Linuxが他と違うのは、MacやWindowsと違ってバリエーションが豊富なんですね。それこそ一神教と多神教みたいなもんです。Linux教にはDebian神とかFedora神とかRedHat神とかいろいろいるんですよ。
で、この神様たちは信者(ユーザー)に対してとてもオープンで、自分たちをベースにした新しい神様の創生を許してくれます。なので、マイクロソフトやらアップルやらに勤めていなくてもOS開発ができるため、今ではたくさんの神様がいますし、かなりの頻度でアップデートされています。
そして、この神様を作っている人達はそれを広めたいからという思いがあるからなんでしょうが、無償で降臨してくれる神様が大半なんです!
どうです?改宗する気になりました?
なりましたか?でも、改宗するのはちょっと待ってくださいね。なぜかというと…
髪は全知全能か?
このLinux OSをインストールしたPCですが、パソコン音痴の人が見るとWindows PC (モノによってはMac) と見分けがつきません。筐体はWindowsやMacのものを流用していますし、画面も似ています…というか、これらのOSからの改宗を促すためか似せているように思えます。
さて、見た目が似ていると何が問題かというと、WindowsやMacとまったく同じように使用できると錯覚してしまうことなんです!
「Windowsで使ってたこのアプリLinuxで使いたいなぁ」などといって拡張子.exeのファイルをダブルクリックしてもインストールはできません!
他にも、内臓のカメラやスピーカーが作動しなくなったとか、作動させるためにネットで調べたら半日かかったとか、Linux OSへの改宗による不具合は起こりえます。キリスト教からイスラム教に改宗したら豚肉とお酒がダメになるようなもんです。
「まあ、でも、どうせ処分する予定のPCだし多少の問題は目をつぶろう」と思える人は、Linux神を降臨させましょう!
そういうの許せない人はiMacの最新式のでも買えばいいんじゃないでしょうか(笑)
Mac miniと安いディスプレイのセットもいいですよ?ほら?
…ちなみに、あまのは職場の方針で職場ではMacユーザーだったりします。隠れLinux教信者みたいですね。
汝、髪を降臨させる器にふさわしいか?
さあ、改宗する覚悟はできましたか?
ではまず、あなたのPCが降ろせる神を調べましょう。髪は誰のもとにも平等に降臨するのではないのです…
これを聞くと身構えてしまう人いるかもしれませんが、そこまで大変ではないです。ちょっとPCの設定画面を見てみましょう。Windowsなら「Windowsメニュー」→「設定」→「システム」→「バージョン情報」の順に選択しましょう。Macなら「このMacについて」を選択しましょう。必要な情報が表示されるはずです。重要な項目はこのうち以下のものです。
- システムの種類: 32 bitか64 bitか?前者だとサポート受けられない可能性あり
- ストレージ: 128 GBとかだとインストールした後がキツい可能性あり
- RAM: 最近のLinuxだと8 GBが最低ライン?
逆に、パナソニックとか東芝とかのメーカーやデスクトップかノートかとかは重要でないことが多いですね。ちなみに、32 bitとかRAMとかの用語がわからないという方はGoogleなりAIなどに相談しましょう。悩みは無用です。
一口にLinuxといっても色々ありまして…これをディストリビューションとかディストロといいます。初心者の遊び向け~仕事で使う用までいろいろあります。基本的にはPCスキルにあったものを選べばいいんですが、古すぎるPCだと高機能なLinuxはインストールできない可能性があります。
ビット数は?
32 bitマシンとかだとインストールできるディストリビューションにかなり制限が加わります。ここ2-3年で32 bit版の開発を止めたディストリビューションもあるみたいです。なので、お使いのPCが32 bitか64 bitかは一番最初に調べなければなりません。
メモリ
オールドPCでもサクサク動くのがLinux神の強みですが、やはり限界というものがあります。最近ですとやはり8Gはないときついというディストリビューションも多いです。20年前のPCとかだといかにLinux神でも救済できない可能性があります。もし、購入当時から低スペックで妥協したPCだとしたら、とにかく軽量のものを探しましょう。逆に、メモリ16Gで当時は高スペックだった場合などは動作が重め(Linuxの中では)のやつでも大丈夫です。
ただ、現状メモリがしょぼくても増設する余地があれば増設→ハイグレードのLinuxインストールという戦法が取れます。AIでお持ちのPCの情報を確認しましょう。適合するメモリもサジェストしてくれますので楽ちんです♪
ストレージ
動作があなたの髪くらい軽いLinux神ですが、OSをインストールすると数十GBのストレージを消費します。様々な設定ファイルやソフトを追加するとさらに消費します。音楽や映画の再生機にしよう…などと考えている方はもっと消費することでしょう。古いPC、特にSSDが出始めたころのPCは要注意です。あまののPCもなんと驚きの128GBしかありませんでした。一応、Linux Mint Cinnamonエディションはインストールできましたが、かなり不安があります。そんな時は、こちらも増設するしかないですねー
そうそう、Macのストレージは差込口の形が特殊なのでアダプターの購入をお忘れなく!
…とまあこんな感じで、Linux神を降臨させるにはそれ相応の環境を整えてあげなければならないのです。
髪を選ぶ?否、髪が選ぶのだ
よく頭に生やして入れておいてくださいね!
髪棚づくり
さあ、PC環境を整えることができたらいよいよ待ちに待ったLinux神降臨の儀式です!
代表的な方法はLinux OSの起動ディスクを作ります。神様を入れた神棚を作るイメージですね。それをお家に持って入ってその宗教に改宗させてしまいます。PCの言葉で表現すると以下のようになります。
PCの電源スイッチを押すと普通はPC内部のストレージからOSを読み込みますが、特定のキー(多くはファンクションキーのどれか)を押してやるとBIOSメニューなるものが起動して起動ディスクを変えることができます。これにより、もともと入っていたWindowsやMacではなくLinux OSを起動してしまうのです!
起動ディスクはUSBメモリで作ります。8GBもあれば十分ですが、インストール後はほかの用途に使えるのでどうせなら便利なものを用意しましょう。
各々のディストリビューションのwebサイトから無料配布されるisoファイルをこれまた無料の起動ディスク作成ソフトでUSBメモリに焼いてあげれば起動ディスク(Linux神のおわす神棚)の完成です。
髪棚の搬入
前項でもちらりと説明しましたが、PCのBIOSメニューで起動ディスクをUSBドライブを指定してやれば、めでたくLinux OSが起動します!
多くの場合、初回起動時にはPC内部のストレージにLinux OSは書き込まれず、体験版みたいな状態になります。この状態で少し遊んで、大丈夫だと思ったらインストールする流れです。
ここまでくればトラブルとかはほとんどないと思います。技術的なことの相談はよそのwebサイト様やAIにお任せし、あまのは楽しいLinuxライフを満喫したいと思います。
なお、PCが古すぎるとUSBのドライブを起動ディスクに指定できず、特殊なCD-ROMを作成し、そのディスクを入れたCDドライブを介して無理やりUSBを読ませる必要があります(もうやり方は忘れましたが)。そしてそのレベルで古いPCだとLinuxをインストールしてもYou tubeの再生でフリーズしてしまうので、起動ディスクを読み込めないPCの場合はあきらめましょう(泣)
信仰の果てに見いだしたもの
Linuxライフに栄光あれ!
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